☆テレビ朝日開局45周年記念ドラマ「弟」
気が付いてみると5夜ってあっと言う間だったな。
最終話は涙するシーンが多かった。裕次郎が、まき子さんに宛てて書いたラブレターとか。
手紙って、気持ちも言葉も残るからね〜。メールとは違う特別なものだよね。
あんな手紙があったら、それだけで一生生きていけるって感じだよね〜。
「私なりのお別れは済んでいます。」というお母さんの言葉とか。でも子供の頃の写真を優しく撫でてる。。
あと病室での兄弟の会話のシーンとか。。。泣いたね〜〜。
最後のシーンも、愛情溢れる感じで、美しい海の映像と共に余韻が残る締めくくりでした。
(原作の自宅の書斎から裕次郎灯台を見ると...っていうラストもジーン!なんだけどね。)
人の一生を傍観するのも、石原裕次郎という人の濃い人生であるから、軽い疲労感を感じてしまった。
これだけ壮絶だったんだーって、見せ付けられた気がしてね。
でも、最後の最後までスターであり続けたって、考えてみるとすごいよね。
自分が持ってるモノを全て差し出してもかまわない。って相手に思わせてしまう魔力がある人。って気がした。
あの慎太郎さんが裕さんのワガママをしょうがないなァと言いつつも聞いてあげてたところとか。あの慎太郎さんがだよ!(笑)
うちの母親が独身の時、田舎の日活の映画館の窓口嬢だったんで、全盛期の裕次郎の話は昔から聞かされててね〜。
裕次郎の映画がかかると大入り袋が出た!」とかさ。が、うちの母は赤木圭一郎のファンだったらしいが。(笑)
最近こういうドラマの親子関係を見ると、自分が親になったら...って事をよく考えるんだけど、
長男=家長とかそういう責任感を子供のうちから感じさせるって事も大事なのかもなァ。
うちの母親とか見てても、ネコっ可愛がりだったから、頼りないのさ!うちの「弟」は。(笑)
そんな感じなので、家長である慎太郎さんに共感の気持ちを持ってドラマを見てたんだけど、
対照的に母親を慕う子供のように、奥さんに甘える裕次郎を可愛い!と思ってしまう自分もいて。(笑)
本当クッキリ!良く出来た兄弟だよね〜。

原作読んだ時も思ったんだけど、「黒部の太陽」が見たいーー!
あれって劇場以外で公開しちゃいけないって決まりになってんだよね。
大きなスクリーンで見ないと意味のない映画だからって事で。
だからTV放映とかDVD化は出来ないんだってね。
このドラマがきっかけになって名画座でも何でもいいから見せて欲しいもんだ。
 
気が付いたことは。。。
長瀬のキャスティングって、でかい徳重聡とつりあうガタイだから?って初めは思ってたんだけど、
(兄弟喧嘩のシーンとかすごい迫力だったしね!)
家長として責任を果たそうと頑張る姿とかを見てるうちに、最後は議員バッチ付けてる姿もサマになってたんでビックリした。(笑)
この先、きっといい役者になるんだろうなぁっていうのを予感させるような。
 
宝酒造の「松竹梅」のCMに裕次郎が起用されるってシーンで、相手役の和尚が宇野重吉の息子、寺尾聰で!(激似で笑う。)
そのシーンが終わった後の実際の宝酒造のCMで、その古いCMをOA!粋な心意気に思わずうなる!(笑)

小林専務役の大杉漣さん!あの泥臭い名物専務を漣さんが?って思ったんだけど、
いつもみたいにスマートじゃない役も新鮮で良かったねーー!
(小林専務の)裕次郎を心底愛してる!っていう強い気持ちが伝わってきてね〜。
 
元石原軍団なのに峰竜太が出てなかったね。かなりの遺恨があると見た。(笑)